考える技術/大前研一

大前研一氏曰く、1980年代半ばに新しい経済が始まった。これ以降、旧来の常識がワークしなくなった。

本書では、ビジネスマンがその新しい世界を生き抜くための、新しい思考回路についてのノウハウが語られている。

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論理的思考力

まず、最初の前提が、1980年代以降の新しい経済では従来のやり方・考え方は通用しない、ということだった。

今までの経済で必要とされた力が、たとえば公式を使って一つの答を出す力だったとすれば、これからの経済で必要とされる力は、その公式そのものを導き出す力。

それがつまり「論理的思考力」。

仮説を立て、証拠で裏付け、解決策を導き出す。

人を動かすための論理

そして、解決策を導き出しても、今度はそれを必要な人に受け入れて貰わなくてはならない。

その解決策を、人に提示する際にも、受け入れてもらうためには、論理が必要となる。

答が一つではない世界

と、ここでまとめてしまうと、とても抽象的な書き方しか出来ないが、詳しいことを知りたい方は、是非本書を読んでみてほしい。

これからの世界は、オープン系の答が一つではない世界。

わたしたちは、答のみを求めていては決してこの世界を渡ってはいけない、ということを肝にめいじなくてはならない。

必要なのは、自分で道を探す力。

残念ながら、現在の学校教育は、そのような考える技術を養成するようにはなっていない。

「考える技術」は自ら、学び取らなくてはならない。

まずは、その認識を確認するためにも、本書を読んで危機感を持つべきだと思った。

是非、多くの方に読んでみて欲しい。

オススメ!

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