千田琢哉さんの『「その他大勢のダメ社員」にならないために20代で知っておきたい100の言葉』を読みました。千田さん、タイトル長いですww
本書は、会社勤めのビジネスマン向けに書かれた本ですが、視点を変えれば、サイト運営にも役立つTipsが多数盛り込まれています。
いくつか気になったところをピックアップして、サイト運営とからめて考えてみますね。
- 訪問者がラクチンになるサイトを作れ!
- サイトに来てくださる訪問者に感謝を
- ネタはそこかしこにあふれている
- 自分が作って楽しいサイトを作る
- どんなサイトも10のうち、1が勝ち
- 本音の価値観を相手に共感してもらう
訪問者がラクチンになるサイトを作れ!
p34
仕事とは、相手がどれだけ楽チンになることができるかを提案すること。
サイト運営をしていると、ついついひとりよがりなページを作ってしまい、なんで人が来ないんだ?なんで売れないんだ?と思ってしまう方もいると思います。
そのときは、訪問者の立場から考えてみることが大切です。
このページは、訪問者に価値を提供しているのか?
このページは、訪問者に役立つページなのか?
価値を提供する、役立つというのには、いくつかパターンがあると思います。
その価値の提供の一つが、「訪問者の方にラクチンになってもらう」ということではないかと思うのです。
それは、たとえば役立つ情報のまとめページであったり、訪問者の方が知りたがっていそうなことをピックアップしてまとめてみたり。
たとえば、あるテーマについてミニサイトを作るようなことは、訪問者の方が、あちこち検索しなくても、そのサイトに行けば、そのテーマについてまとまった情報を得ることができるラクチンさを提供しているのではないか、と思います。
そのような価値提供をすることが、ビジネスなのではないでしょうか?
サイトに来てくださる訪問者に感謝を
p40
当たり前のことに対して、いくつ「ありがとう」を見つけるか。
サイト運営を初めて、長い間続けてくると、一定程度の訪問者がいることが当たり前になってきます。
しかし、初心に返ることも大切です。
初めて、誰かが見に来てくれたあのときのうれしさ、喜び、感謝の気持ちを忘れないでいたいと思います。
ネタはそこかしこにあふれている
サイト運営でネタがない、と悩んでいる人がいます。しかし、ネタはそこらじゅうに転がっています。
わたしは押し寄せるネタにちょっと待って!!と悲鳴をあげているところです。はき出しても、はき出しても、吐き出しきれない。
p65
あまり公にはされていないが、企画のできる人というのは、普段から溢れんばかりのネタを所有している。
相手から求められたその瞬間、すでに企画は存在しているのだ。
あとは、数ある企画の中のどれにするかを、選ぶだけの話しである。
人生、すべて、これネタなり。
見えていないだけなのです。
そのかわり、オンとオフの区別はありません。仕事中だろうが、休憩中だろうが、お休みの日だろうが、常に何か考えています。
お店に行けば、鋭くチェックし、話題になりそうなものがあれば、すかさずiPhoneにメモします。
歩いている時にネタが浮かべば、立ち止まって即メモ。
トイレに入っている時にネタが浮かべば、消えないように、そろそろと立ち上がって、外へ出てメモ。
寝入りばなにアイデアが浮かべば、メモ。と言っても、この場合は、朝起きて、これなんて書いてあるのかわからんわ、ということもよくあります。
今でも、作りたいけど、体調不良のため、そこまで手が回らず作れてないサイト案が、何個もあります。
サイト運営を長く続けている人に聞いてみると、同じような感じの人が多いです。
ただ、そうしていることが苦痛ではない。むしろ、自然で楽しいことなのです。
もし、オンとオフをきっぱり区別しなければ、と思っている人がいたら、そこはちょっと垣根を外してみた方が、いろいろなアイデアが出てくると思いますよ。
自分が作って楽しいサイトを作る
自分よがりのサイトを作ってはいけない、と言われます。訪問者の役に立つサイトを作れ、と。
p148
「お金を払ってもやりたい企画」が企画の頂点。
確かに自分よがりのサイトはいけませんが、自分が欲しくもない商品についてのサイトを作ってもおもしろくありません。
キーワードとアフィリエイトプログラムの単価の高い商品を探して、そこからサイトを作るようなやり方もあります。稼げるのかもしれませんが、わたしはおもしろくないので無理・・・
お金を稼ぎたいという気持ちもわからないではありませんが、そのサイトを作るために犠牲にする時間が、わたしならもったいないと思うのです。
時間ほど貴重なものはない。
わたしはそう思っているので、サイトを作る時も、お金を払っても作りたいようなサイト作りをしたい、と思うのです。
どんなサイトも10のうち、1が勝ち
初心者の方のサイト作成を見ていると、考え過ぎて、立ち止まっている人が多いように思います。
とりあえず作ってみたら、とアドバイスしてみても、なかなか前へ進めないようです。
なぜなんだろうな、と考えてみたところ、最初から成功することだけを考えているのではないだろうか、と思い至りました。
p154
どんな企画も10のうち六は失敗、三はちょい勝ち、一が勝ち
サイト作成もこれと同じで、たくさん作っても、鳴かず飛ばずのサイトは結構ありますww
なので、最初から大上段に構えずに、とりあえず、おもしろそうだと思ったら作ってみる、それでいいのではないかと思います。
当たるかもしれないし、当たらないかもしれない。当たらなくても、サイトを作ることで見えてくるものもあります。
本音の価値観を相手に共感してもらう
最後にとりあげるのはこれ。
p186
クロージングとは、自分の本音の価値観を相手に共感してもらうこと。
「クロージング」を「サイト運営」と置き換えると見えてくるものがありませんか?
わたしは、商品を紹介する時も売り売りな記事は書きたくありません。
もちろん、そうやって煽って買ってもらった方が売上げ的にはあがるかもしれません。
でもね。わたしのミッションは、
人と物との幸せな出会いをプロデュースすること
なんです。
必要な人に、必要なものを、買って良かったと思う商品を買って欲しい。不必要なものは買わなくていいんです。結局、じゃまになりますからね。
なので、結構淡々と紹介しているつもりで、時々これでいいのかな、と思っちゃうこともあったのですが、千田さんのこのフレーズを読んで、すとんと腑に落ちました。
ああ、間違ってなかったな、と。
というように、いくつかピックアップしましたが、ためになる本でした。
サイト運営者は、サイト運営に置き換えて、読み込むとおもしろいと思います。