こどもに知識を残したいけど
管理人には、この春大学生になって、一人暮らしを始めたこどもがいます。
一緒にいる間に、もっともっといろんなことを伝えたかったのですが、こどもも大きくなってくると、受験だったり、青春の嵐だったり、お互い忙しかったりで、なかなかむきあってじっくり話す機会も、そうそうたくさんはありません。
母としては、お金はそんなにもってないので残せないし、そもそもお金を残してもこどもを不幸にする種なので、旅立つ時にはお金はきっちり使い切ってから旅立とうと思っています。そのかわり、わたしが得た知識をたくさんこどもに残してやりたいと思うのですが・・・
まあ、親の話なんてこどもは、そうそう本気になって聞いていません。わたしも、そうだったからわかります。右の耳から入ったら、速攻で左の耳に抜けています。
おそらく、あの話はそういうことだったのか、とわかるのは、自分が結婚して子供を持って、親の立場になってからなのかもしれません。まあ、遅いけど、それでも、わからないよりはいいか。
こどもへの仕送り箱に入れたい本
さて、そんな風に思っているところへ、本屋でこの本を見つけました。
千田琢哉さんの「『大学時代』自分のために絶対やっておきたいこと」。
親の言うことは、馬耳東風でも、本に書いてあるものは読むんじゃないか大作戦です。
先日から、千田琢哉さんの本を心ひかれるものから片っ端から読んでいるところ。一つ一つの話しが非常にコンパクトにまとまっているため、読みやすいのが特徴です。
複数読んでいると、若干重なっている部分も目につきますが、読者のターゲットや切り口によって、本を書き分けておられるのだと思います。
そして、本書は、大学時代にやっておいた方がよいことを、勉強・就活・恋愛などなど、たくさん盛り込んであります。
本を読むのが好きな子なら、1時間あまりで読めてしまうでしょう。
特に就活の章は、大変役に立つ気がします。就活本を読む前に、本書で根っこのところをつかんでおけば、就活もうまくいきそうな気がします。
千田琢哉さんの本は小手先のテクニックより、様々な根っこの部分を書いていることが多く、凝縮したエッセンスを書いている感じなので、具体的なテクニック本ではありません。
なので、何から何まで教えて欲しい人には役に立たないかもしれませんが、逆に教えて君や教えてちゃんは、自分を振り返って深く考察した方がよろしいかと思います。
ということで、とりあえず、この本を、母からの仕送り箱に放り込んでおこう。
こどもが読んでくれるといいな・・・