座右の銘にしたい一文に出会う
千田琢哉さんの「人生で大切なことは、すべて「書店」で買える」という本を読んでみました。
サブタイトルが、「20代で身につけたい本の読み方80」とあって、40代のわたしでは、ちょっとターゲットが違うかなと思ったのですが、なにしろ本を読むことと、それにまつわる何かが大好きな人間なので、何か惹かれるものがあり、手に取って買ってしまいました。
そして、わたしはこの本のなかに、座右の銘にしたいとても素敵なことばを見つけました。
それは、次の一文です。
あなたの大切な命の時間を削って、言葉を書いて贈ること以上のプレゼントはこの世の中に存在しません。
わたしはおそらくこの一文に出会うために、この本を手にする必要があったのでしょう。読んでいて涙が出ました。
目標は言葉使い師
ちょっとだけ昔話につきあっていただきましょうか。
わたしは小さい頃から、漠然と書く人になりたいと思っていました。でも、たかだか十数年生きたくらいでは何を書いていいのかわかりませんでした。
漠然と書く人になりたいと思いつつ、わたしは本を読むのが大好きでSFやファンタジーばっかり読んで空想の世界に遊んでいました。
そんな時、神林長平というSF作家の「言葉使い師」という小説を読みました。
言葉の力で夜空に描かれる赤い花。
その本を読んだ時、これだ!と思いました。
そして、一転がしがしと文章を書き始め・・・ということもなく、相変わらずSF小説を読んで空想の世界に遊んでいました。
しかし、「言葉使い師」という作品は、わたしの心の奥の方にどうやら小さな種をまいていたようです。
そして書く人になっていた
最初は、シンガーソングライターになりたいと思って、作詞講座なんてのもやってみました。しかし自分には、ひとつのことばにエッセンスを凝縮させ、爆発させる、というような才能はないようでした。
そうこうしているうちに、年もとってくるわけですが、さすがに、30年も40年も生きていると、何かしら話しの種は自分の中につもっています。
その昔、幼い頃に書く人になりたいと思っていたわたしは、ふと気がつくと、ブログの記事を黙々と書いていました。
ただひたすらに、何かについて書く。
気がつけば、ブログを書く人になっていました。
そして、ここがわたしの居場所だと思ったのです。
わたしがブログを書くわけ
ブログ記事を書くことはわたしの天職だと思いました。ここがわたしのめざした場所であることは間違いない。
しかし、わたしがブログを書く事に意味はあるのだろうか?とたまに考えることもありました。
その疑問にこの本は答えをくれたのでした。
あなたの大切な命の時間を削って、言葉を書いて贈ること以上のプレゼントはこの世の中に存在しません。
わたしはわたしの命を削って、ネットの世界の人々に言葉をプレゼントしていたのですね。
こんな素敵な贈り物をわたしはこの本からもらってしまいました。すごいプレゼントです。
まさに、著者からの言葉のプレゼントですね。
本を読む人、書く人、あなたはどんなプレゼントをこの本から受け取るでしょうか。
わたしは最高のプレゼントをもらいました。
気になる方は、是非読んでみてください。