稼げるテクニックがのってない本?
わたくし、サイトを運営しておりますので、マーケティングやサイトブログ運営、書評は書きませんが儲かる系のビジネスの本をよく読みます。
読んで、わーこの本すごいわー!と思ったら、よくアマゾンのレビューを見たりするのですが、そこで、低評価をしている方の中に「具体例が少ない」「抽象的な概念ばかり」と書いている方がおられると、「あー、もったいないなー」と思うのです。
何がもったいないかというと、せっかく時間をかけ、お金をかけ(図書館などで借りてお金をかけてないかもしれませんが)、本を読んだのです。
あと一手間かければ、その本に書かれているエッセンスを自分のものにすることが出来るのです。
それをやらないのが、実にもったいないなーと。
じゃあ、何をすればいいの?ってことですが、それは、
常に自分の状況にその抽象概念を変換してインストールする
ということです。
今回はこれについて、わたしがやっていることを解説してみたいと思います。
稼ぐ系の本には抽象系と具体系がある
世に出回っている本には、抽象的なことを主に書いている本と、具体的なテクニックを書いている本、さらにそれをあわせた本があります。
先日読んだ、千田琢哉さんの本で、これについて、とても素晴らしい解説があって、わたくし、なるほど!!とうなってしまいました。
お金持ち本には、「流行本」と「時流本」がある。
「流行本」とは、賞味期限が1年以内の本だ。
驚くほど儲かる投資関係の本やネットビジネス手法などの本が流行本に該当する。「時流本」とは、賞味期限が10年以内の本だ。
成功哲学や人間心理の本質に触れたロングセラーなどの本が時流本に該当する。
そう、ビジネス系の書籍を読む時は、自分が今読んでいる本は、抽象的な概念を扱った時流本にあたるのか、具体的なテクニックを扱った流行本にあたるのか、どちらにあたるのかを、考えて読むとよいのです。
そして、こうも書かれています。
時流本を読んで今すぐに使えるテクニックが掲載されていなくても、そもそも趣旨が違うから当たり前の話なのだ。
おそらく、アマゾンレビューで、具体的なテクニックがのってないと書かれてしまう本は、おもに概念を扱った時流本なのではないでしょうか。
では、いったいどうやったら、時流本からテクニックをひねり出すことができるのでしょうか。
抽象的な概念を具体に加工する
実は、抽象的な本から、具体的なテクニックをひねり出す方法というのは、そんなに難しいことをするわけではありません。
自分軸で切る
これにつきます。
抽象的な本というのは、つまりいろんな場面に応用できる基本が掲載されているわけです。
だいじな部分のエッセンスを取り出して提示しているわけです。
抽象的であるから長持ちしますが、保管用に抽象化されているので、実際に使う時は、それを加工しなくてはならないのです。
であるならば、これを自分の状況に落とし込んでいくことが必要になってきます。
サイト運営という軸で切る
自分軸で切る
というのは、どういうことかというと、ひたすら自分の現在の状況で使える場面がないかあてはめていきます。
本を読む、ということは、自分が気づいているかどうかは別として、なにかしら解決したい問題があるのではないでしょうか。
わたしの場合なら、「サイト運営」という軸で切ります。
この本に掲載されている役に立ちそうな概念をサイト運営に役立てるとすると、どういう風に使うことができるのか。
それを本を読むごとに考えるわけです。
最初はさっぱりわからないかもしれないし、疲れるかもしれませんが、脳に汗をかいて、ずっとそういう習慣をつけていくと、自動的にそういう風に考えることができるようになってきます。
そうしたら、めっけものです。
読んでいても、自動追尾装置が働き、使えそうな部分で「はっ、これは!!」とひらめくようになってきます。
概念本もおすすめなわけ
抽象的な概念本も具体的なテクニック本も、どちらも役に立ちます。
ただ、自分だけの儲かるヒントというのは、やはり抽象的な概念本に多く見つかるような気がします。
具体的なテクニック本というのは、具体的であるがゆえに、読んだ人はすぐ実践できます。
本を読んだ人が実行する率は5%程度とは言え、実行する人はいるでしょう。
いっぽう、抽象的な概念本は、そこから一手間かけてアイデアをひねり出さなければならない分、そのアイデアは、本を読んだ人が皆知っているわけではない。
自分だけのオリジナルになる可能性もあるわけです。
もちろん、概念系の本と、テクニック系の本と、どっちが尊いと言う話しではありません。
テクニック系の本は、それを即して実践できることで、価値がある。
しかし、即実践できる、ということは、ライバルも多い、ということです。
本質を自分にインストールする
概念系の本の概念をインストールすれば、確かにそこから、自分でテクニックを生み出すのに苦労はしますが、応用できる範囲は幅広く、同じことを思いついて実践する人も、既出のテクニックをみんなが実践するのに比べれば、競争率は低い。
あなたは、どちらをやりたいか、ということです。
テクニック本を追いかけるのもありかもしれませんが、その場合は、なぜそうなるのか、なぜそういうことをするのか、ということを、自ら深く自問自答しなくては、そのテクニックの本質を自分にインストールすることはできないでしょう。
さらに言えば、本質を掴んでそれを具体に転換する訓練をしていなければ、目の前に具体例があるのに、わざわざ面倒くさいことを考えようとする人は、少数派だと思います。
本を読む意味
今、世界は凄い速さで変化し続けています。しかし、変わらないものもあります。
その中で、ほかの誰かと違う何かを見つけ、成果を出し続けるためには、自分の頭で考える訓練をしなくてはなりません。
なぜそうなるのか?
本質はなんなのか?
それをどうやって具体例に変換していくのか?
わたしは、それを知るために本を読んでいます。
わたしはどちらかというと、概念系の本の方が好きです。
その概念をインストールして、考えて、ふと、誰も気づいてなさそうな切り口や、やり方を見つけた!と思った時は、文字通り背筋がゾクゾクしますね。
そういう興奮があるから、本を読むのがやめられないw
あと、他業種の本を読んで、自分の業種に変換するというのもよくやります。
わたしも、昔はゲーマーだったのですが、リアルで概念をインストールして、トライ&エラーしてる方が楽しいので、今はすっかりゲームはやめてしまいました。
フリーランスでサイト運営をしていると、そういうことをやりやすいという環境もあるとは思います。
まとめ:自分軸で切ろう
ここまで読んでもらうと、概念系の本には概念系の本の良さがある、とわかってもらえるのではないでしょうか。
もし、本を読んで具体例が何一つ書いてないと思ったら、役に立たないと思うのではなく。
この概念を今の自分の状況に応用すると、どういうことになるだろうか?とぜひ一度考えてみて欲しいと思います。
本が良書かどうかは別として、そう考えることで、あなたがその本に対して払った対価分くらいは回収できると思いますよ。
自分軸で切る
この本あかんわーと思う前に、ぜひ思い出してください。