タイトルに興味をひかれて、電子書籍で買ってみました。『「勝ち組」が育つ家庭はしつけが違う』。
タイトルだけ見ると、いまどきの勝ち組、負け組的なイメージを連想しますが、中身を読んでみたところ、こどもを持つ親御さんに大変おすすめできる内容だったのでご紹介します。
耳が痛い第一章
まず、第一章は、「こんな親になっていませんか?」というタイトルで、親にとってはとても耳が痛い内容です。覚悟して読んでくださいw
でも、耳が痛いところがある、ということは、自分を変える余地がある、ということです。
これは、実は素晴らしいチャンスです。
人は他人を変えることはできない
わたしも人生50年近く生きてきて思うのですが、自分が思うとおりに他人を変えるというのは、大変難しいことです。
この場合の他人とは、自分以外の誰か、という意味で、家族である夫や子供も含みます。
これは、自分が相手の立場になってみればすぐにわかること。
誰かにあなたはこうなんだから、こう変わりなさいよ!と言われて、はい、そうですか、と変わろうとするでしょうか?
多分、自分を守るために、必死で抵抗するのではないでしょうか?
人が主体的に変えることができるのは自分だけだと思います。
もし、他人に働きかけて、その誰かが変わったとしても、それはあなたが誰かを変えたのではありません。
その誰かが、変わろうと思ったから、変わったのです。
あなたが変われば子供も変わる
で、最初の耳が痛い話しに戻るのですが、耳が痛い、ということは、自分が何かを変えることで、その影響を受けて相手も変わるかもしれない可能性がある、ということです。
ああ、やらかしちまってるなあ、ということが、本書を読んだらあるかもしれません。
でもそのやらかしちゃってることを変えれば、子供も変わるかもしれないんですよ。
ここ、大事です。
親は結構自分のことを棚に上げて、ああしろ、こうしろと子供に言いますが、実は自分が出来てないことが多いです。
子供は親の言ってることじゃなくて、後ろ姿を見ているんですよ。
子供が本を読まないんです、と言うなら、自分がたくさん本を読んでいるでしょうか?
子供が勉強しないんです、と言うなら、自分が勉強しているでしょうか?
子供が片付けないんです、と言うなら、自分が片付けているでしょうか?
わたしも、そう問われると、アイタタタタ、と思うことがいくつかあります。
子供にやれ、と言っているけど、わたしも子供も出来ていないこと。
自分が出来てないのに、子供ができるわけないわなorz
こどもを本当の勉強好きにしたい親御さんにおすすめ
とりあえず、第一章だけでも、自分が残念な親になっていないか、チェックするために読む価値はあると思います。
が、それに加えて、子供をいかにして勉強好きにするか、ということのエッセンスが二章以降にてんこ盛りですので、読んでおいて、損はないと思います。
ここでいう勉強とは、ただ単に学校の成績が良いとか、机に向かってする勉強や受験という意味ではなく、生涯を通じての勉強のことです。人生は生涯勉強です。学校を卒業しても勉強し続ける人が、結局は成果を得ることができるのだと、わたしは思います。
第一章は、耳が痛いですが、ほかは、お母さん責める系ではなく、実践的な内容だと思うので、子供にどうやって勉強させたらいいのか、困っている人は、読んでみるといいと思います。