脳を鍛える「超」記憶法
苫米地英人さんの「脳を鍛える「超」記憶法」を読みました。
管理人は、とにかく忘れっぽいので、もうちょっと記憶力どうにかならないか、と思って、本書を読んでみることに。
あと、受験生を抱えているので、彼らに役立つ記憶術があれば、とも思いました。
記憶のしくみ
まず、一番根底のところから確認していきましょう。
脳はいったいどういう時に、記憶するのでしょうか。
本書によれば、
「これは知らない。知っておかなければならない」という判断
p24
を脳が下した時に、記憶を定着させることができるそうです。
つまり、既に知っていると脳が判断したことは、記憶されにくい、ということです。
そこで、脳に記憶させるためには、
と、脳に思わせるテクニックが必要になってきます。
では、どういう時に、脳は知らなかった、重要だ!と判断するのか。
これを、本書では、
脳は失敗駆動型。
p29
と説明しています。
つまり、失敗した時に、重要だ!という判断をするということです。
だからといって、記憶するために、しょっちゅう失敗ばかりしているわけにもいきません。
本書では、これを踏まえて、いかに失敗したように見せかけて、脳をだまして、記憶しやすいようにするか、というテクニックが掲載されています。
そんなに難しいことではなさそうなので、記憶力を高める必要のある方は、是非読んでみてください。
睡眠の重要性
さらに、特に世の親御さんにも読んで欲しいと思いますが、睡眠と記憶の関係について。
記憶というのは、短期記憶と長期記憶からなりますが、短期記憶を長期記憶として定着させているのは、睡眠中なのです。
睡眠にも、レム睡眠とノンレム睡眠がありますが、記憶には、レム睡眠が大切です。
もちろん、ノンレム睡眠も身体と脳の疲労をとり、細胞を修復する、という意味で重要です。
親御さんはこのことをじゅうぶん理解して、こどもさんには必要十分な睡眠をとらせて欲しいと思います。
どんなに暗記を頑張っても睡眠が足りなければ、短期記憶が長期記憶に変換されず、努力がむだになるからです。
そして、こどもたちにこのことをしっかり伝えましょう。
ただ単にはやく寝なさい、というだけではない、説得力があると思いませんか?
まとめ
ただ闇雲に、物事を覚えようとするより、理にかなった方法で最短距離を走った方が目的達成には近道ではないでしょうか。
また、本書では、ある特定の日にベストコンディションになる方法も掲載されています。
受験生の方、その家族の方、興味のある方は、是非読んでみてください。