脱洗脳教育論 苫米地英人

脳機能学習苫米地英人氏の教育論「脱洗脳教育論」を読んでみました。

現代日本の教育は洗脳教育だ、となかなか大胆な論を展開した本。

読んでいると、空恐ろしくなるので、ストコーマを外すために、揺さぶりをかけるという、氏の目的は達成されているのかも。

ストコーマを外す

苫米地英人氏の本には、ストコーマ(盲点)を外すという論点がたびたび登場します。

本書では、それが教育は洗脳である、という論をぶつけて、読者のストコーマを外そうとしている、ということでしょうか。

自分で考え、決断し、行動する

確かに、教育は洗脳という観点からみると、この世界は洗脳だらけで、だからこそ自分で考え、決断し、実行にうつす力が必要になってきます。

しかし、実は、自分で考え、決断し、行動する、というのは実は結構しんどいことなのです。

誰かの後をついていき、誰かの言うことを聞いている方がずっとラクチンです。

そっちの方がいい、と思うのならそれは否定しませんが、それで本当に自分の人生を生きているのか?というのは疑問です。

しんどいけれど、自分の足で歩くには、一つ一つ自分で考え、決断するしかないのです。

本書には、そうして自分で歩いていくための心構えや、子供を自分で歩いていく子に育てるための心構えが書いています。

価値観の崩壊と構築

特に読んで欲しいのが、「おわりに」です。

苫米地英人氏の本では、時間は未来から過去に流れている、ということがたびたび語られていますが、その真意が記されています。

読んで、やられた!と思いました。

管理人も、まだまだ修行が足りないようです。

子供を自分で考える力がある子に育てるためには、まず親の価値観を破壊し、再構築することが必要。

本書を読めば、かなりガツンと破壊されると思います。

本書はある意味、ディベートの反論部分のみに焦点をあてて書かれたようなものだと思います。

興味のある方は読んでみてください。

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