ホリエモンの「君がオヤジになる前に」を読み終えました。
若者に対するメッセージが、がっつりつまった読み応えのある本です。
正しい答えがない道なき時代
大手企業に就職すれば、定年まで安心という時代は終わりました。あの大企業が?というような大会社が倒産する時代です。
以前は、高度成長のために、決められたことをなるべく早くできる人が必要でした。しかし、今は、道なき道を進む力を持つ人が求められています。
が、しかし、社会はすでにこのようなパラダイムの転換がおこり、下克上のような時代になっているのに、親と学校は、まだまだ以前の価値観を引きずっています。
ゆとり教育というテーマをかかげましたが、それは失敗しました。
まだまだ、決められた正しい答えを見つける力のある人を作る教育をしているのです。
すでに、正しい答えなどない世界なのに。
そして、引きずっていることを親や教師が認識していればまだ救いはありますが、残念ながらそうは思えません。
あるいは、わかっていても、ほかの方法を知らないので、認めたくないのかもしれません。
自分で考えるガイドに
そのような、考える力を育てない教育を受けてきた子ども達が、社会に出て、戸惑い、迷うのも当然でしょう。
そのような時に、是非本書を手にとって読んでみると、良いように思います。
とりつくろった言葉でつづられたビジネス書が多い中、本書では、ホリエモンの考えが彼の赤裸々な言葉でつづられているように思えます。
彼はまだ、40歳になっていませんが、その走り続けてきた波乱の日々は、同年代のサラリーマンに比べると、はるかに濃密なものを体験しているように思えます。
ライブドア事件のマスコミ報道だけ見て、彼を判断し、著書を読まないのは、実にもったいない話しです。
もし、今の状況に閉塞感を感じ、もがき苦しんでいるのなら、本書が何かの突破口になるかもしれません。
自分で考える人生の第一歩を踏み出したい方、特に若い方は、是非読んでみてください。