本書には、『20年間無敗、伝説の雀鬼の「人間観察力」』という副題がついています。
厳しい勝負の世界に生きてきた人ならではの身についた観察力で、現代日本人のあれこれを語っています。
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テキストではない
本書は、非常におもしろい本です。
が、タイトルにある「技術」という言葉で誤解する人がいるかもしれませんが、人を見抜く方法のテキストや、HOW TO本ではありません。
どちらかというと、エッセイに近いかもしれません。
本書の冒頭でも、はじめに、ということで、
最初にお断りしておくが、この本は俗にいう「自己啓発書」のように、なにかの”答え”を示したものではない。
と、但し書きがあります。
前回レビューした、負けない技術でも、著者は、この世界は答えのない世界だ、と言っています。
つまり、この本を読んで得ることができるのは、人間観察のヒント。
その人間観察のヒントから、何を導き出すか、というのは、これまた読者おのおのの観察力であったりします。
性急に答えだけを求めることの多い時代ですが、本当の道は、自分でじっくり考えることでしかひらけないという、著者の態度には、共感できるものがあります。
おもしろかったポイント
さて、以下におもしろいな、と思ったポイントを上げておきますので、気になった方は、是非本書を実際に手にとって、読んでみることをオススメします。
- 人は誰しも自分で自分を救うことができる、その方法
- 勝ったら、譲る
- リーダーとしての間合いの取り方
- 「絶対」という言葉を使う人
- 部屋が片付いていない、ということは・・・
- こどもの明るさを育てるためには
- 「狂」の世界に行ってしまった人
- 悪口ばかり言う人
- 愚痴を言う人
- 言い訳癖の人
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