石川貴康さんの「サラリーマンは自宅を買うな」という本を読みました。

2010年11月の発行ですが、賃貸派には勇気を、自宅を買いたい派には、自宅購入のリスクを知らせてくれる良書となっていると思います。

自宅を所有するという幻想

まず、本書を読んで、目からウロコだったのが、自宅を購入しても、それって本当に所有しているのか、という問いかけです。

ローンがある、という話しではありません。

たとえ、ローンの支払いを完了しても、不動産を所有している限り、固定資産税を払い続けなくてはなりません。固定資産税を払わなければ、最悪、地方自治体は差し押さえることができます。

しかし、お金を払わないと差し押さえられる物って、それって本当に所有してるの?と、本書は問いかけるわけです。

わたしもそこまでは思い至りませんでした。

確かに、売買でお金の支払いを完了しても、固定資産税を払い続けなければならないのなら、不動産の所有は幻想なのかもしれませんね。

サラリーマンが自宅を持つリスク

さらに、本書では、サラリーマンが自宅を持つリスクをおおまかに5つピックアップしています。

  1. 自分ではどうしようもないリスク
  2. 買って気がつく見えない費用
  3. 自宅は機会損失を生む
  4. 収入の拡大が制限される
  5. 資本の活用を考えると失格

詳細については、是非本書をチェックしてみてください。

自宅の購入以外にかかる費用を理解しておく

特に、自宅を購入する場合、家のローンにばかり目がいきがちになりますが、まず、購入時にそれ以外の費用が必要になります。さらに、自宅が古くなれば、改修費用もかかります。

さらにさらに、マンションなどは、修繕積立金やマンションの管理費が無視できない金額のようです。

結局、自宅を買っても、それ以外にさまざまな費用がかかるので、ローンと家賃だけ比べて、買った方が安いとは、単純には言えない、ということを、自宅を購入したい人は理解しておくべきでしょう。

特に、賃貸家賃より家を買った方が安いという金銭的な理由だけで購入に踏み切ろうとしている人は、もっとしっかり勉強したほうがよいかもしれません。

賃貸でもいいじゃないか

管理人はこの春、十数年住み慣れた賃貸の普通の一軒家から賃貸マンションに引っ越ししました。

大家さんが自宅を返して欲しいということで、賃貸契約の自動更新を停止しました。

ちょうど、上の子も大学生になって、一人暮らしを始めたため、新しく借りた賃貸マンションも今までの半分以下の広さです。

引っ越してみて思ったのは、こどもが大きくなって巣立ったら、そんなに広い家はいらないなあ、ということです。

自宅を買ってしまうと、なかなかライフスタイルにあわせた住み替えは難しいですが、気軽に引っ越しできるのは、賃貸ならではだと思いました。

下の子も巣立ったら、もっと主人の通勤の便のよいところに、さらに引っ越してもいいな、と思います。

不動産投資という選択肢

本書では,自宅を買うということには否定的ですが、不動産投資ということには積極的です。

自宅を買うことと、不動産投資と、同じ不動産を購入することなのに何が違うのか、そのあたりは本書を読んでみていただければ、と思います。

週末にモデルルームを見に行って、俄然、マンションを買う気になった!

賃貸マンションにお金を払うくらいなら、同じ値段なら自宅を買いたい!

そう思っている人にこそ読んで欲しいと思います。