フリーミアムを実践したバンド、グレイトフル・デット

「グレイトフル・デッド」ってなんだ?と思って、つい読んでしまった、というのが、本書「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」です。

グレイトフル・デッドというのは、1965年に誕生したバンドなのですが、多くのバンドが消えていく中で、どんどん新しいファンを増やしていったバンドなのです。

へー、それでそのどこがビジネスとかかわってくるわけ?ということですが、最大の特徴はやがて来るフリーミアムの概念を、このグレイトフル・デッドというバンドが実践していたということ。

音楽は無料ではなく、CDで買う物というのが常識の時代に、自由にコンサートをファンに録音させたグレイトフル・デットがいかに時代を先取りしていたのか、ということには、すごいものがあります。

グレイトフル・デットに学ぶマーケティング

今はフリーミアムの時代だと言われていますが、では、フリーで何かを提供してそのあとどうやってマネタイズしていくか、ということは実はそれほど手法として確立しているわけではないようです。まだまだ試行錯誤が続いている状態だと思います。

であるならば、すでにフリーミアムを実践して成功している何かがあるならば、それを研究してみない手はなでしょう、というのが本書のキモです。

本書では、グレイトフル・デッドというバンドが行った特徴的な15のやり方をとりあげ、それを現代のビジネスシーンに変換すると、どういう手がかりが得られるか、ということが提案されています。

もちろん解答はありません。

それは、読者自身が見つけ出さなくてはならないことだからです。

チェックしておきたいテーマ

中でも、特に今後のビジネスに役に立ちそうな提案がいくつかありました。

  • 変わり者を育てよう
  • マーケティングのメッセージをコントロールしようとするな
  • 最も忠実なファンに絞った企画をしよう
  • 得ようと思ったら、まず与えなければならない
  • あなたのコンテンツを広めやすくしよう
  • 無料版を作成しよう
  • 自社の製品やアイディアをまねする者と提携してしまおう
  • 自分のコミュニティに恩返しをしよう
  • 自分が本当に好きなことをやろう
  • 今、この瞬間を楽しもう

どうでしょうか?

気になるものが一つでもあったら、ぜひ本書を読んで詳細にあたってほしいと思います。

管理人もこうして、サイトを運営することを、時々このまま続けるべきか疑問に思うことがないと言えば、うそになります。

でも、本書を読んで、元気が出ました。わたしが向かっている方向は間違ってはいない。そんな気がしました。

小手先のマーケティングを求めている方には、残念ながら役に立たないかもしれません。

win-win-winの関係を築きたい。そう思っている人に役に立つ本です。

おすすめです。

ただし、アマゾンでの評価は大きく分かれているようです。