持ち家所有のリスク

東日本大震災が起きてから、持ち家所有のリスクがあらわになってきました。

日本では、不動産を手放しても、ローンだけが残る状況が多く、不動産を手放せば後のローンはチャラになるようなシステムがあるアメリカなどとは、状況が異なっています。

地震や津波で家が壊れても、手放すこともできず二重ローンに苦しみ、手放しても所有していない家のローンがのしかかる。

そんな状況を見ていると、高額なマイホームのローンに縛られるのも大変だなと思います。

かと言って、インフレ対策としてのリスクヘッジを考えると、現物資産である不動産を保有する、というのも、またありなのでしょう。

なので、知り合いが家をローンで買った、というのを聞くと、果たして、保有リスクとリスクヘッジまで考え抜いて購入を決めたのだろうか、まさか憧れのマイホームと言うだけでローン組んでないよね?と考えていると複雑な気分になってきます。

と言っても、余計なおせっかいなので、口には出しませんよ。その人にはその人の考え方があるでしょうから。

埼玉暴落、千葉沈没

さて、本書は、山下努著『不動産絶望未来』という本の続編のようです。前著は、埼玉暴落・千葉沈没と、埼玉・千葉の方が怒り心頭に発するような内容の本だったようです。これは、また読んでみなくちゃだな。

本書はこれを受けて、千葉在住持ち家昭和妻の柵原氏と、賃貸派だけど一応持ち家の山下氏が大激突。持ち家所有の絶望的未来を掲げる山下氏に、昭和妻代表?の柵原氏が果敢に反論、という感じです。

マイホームをローンで購入しようとされている方は、甘いマイホームの夢を駆り立てるインテリア雑誌だけでなく、持ち家所有の幻想をぶちこわす、こういう本も読まれた方がいいと思います。

意志決定するときは、プロコンという手法で、賛否両論リスクも含めて検討し、それでもマイホームを買おうという結論に達したなら、自己の責任において、ゴーサインを出したほうが良いのではないでしょうか。

管理人は賃貸派

ちなみに、管理人は賃貸派です。

わたしはひとりっこですし、夫は長男なので、いずれは、両方の両親の不動産を相続することになります。

相続以前に同居するために、実家を改築することもあるやもしれません。

ということになると、家を建ててもねー、という気がして、ずっと賃貸派でした。

しかし、賃貸派で通してみると、思いのほか身軽なことに気がつきました。

そして、子育てのために、仕事をやめた時には、同僚の女性に、家さえ建ててなければわたしもやめたい、とうらやましがられました・・・。

幸運にも子育て時代は普通の二階建て一軒家を借りることができたのですが、子育てが終わってみると、いわゆる憧れのマイホームは広いし、管理も大変なので、必要に応じて、住まいをダウンサイジング出来る方が便利なことに気がつきました。

また、賃貸であれば、こどもたちの巣立ちや、主人の転勤にも柔軟に対応できます。

足が痛くなって、二階へ上がれなくなった両親達を見ていると、年をとると平屋がいいんだな、ということにも気がつきました。

これらのことを考えると、やはり住まいは賃貸がいいのか、と思ってしまいます。

しかし、インフレ対策を考えると、資産としての不動産を持つことも考えに入れないと・・・

まあただ、今はこどもも大学生と高校生で、これから数年はお金が出ていくばかりなので、不動産購入などとても考えられませんが、一段落ついたら、また気持ちも変わっているのかもしれません。

ということで、家を購入しようと考えている方は、このような現実を目の前につきつけるような本も読まれてから、購入を検討した方がよいかと思います。