会社に勤めたままキャリアアップ

田中和彦さんの「40歳から年収1000万稼ぐ人のルール」という本を買ってみました。

タイトルはいけいけどんどん若干怪しいタイトルですが、中身は極めて真っ当な内容でした。

本書は40代の方が、定年後を見すえて会社に勤めたまま、キャリアアップを目指し年収1000万円をめざすにはどうしたらよいか、ということについて書いた本です。

年功序列の崩壊・実力主義の到来

大手の会社に入れば退職まで年功序列で給料が上がり、年金を貰って優雅に年金生活という時代は終わりを告げました。人生における働ける期間より、会社の寿命の方が短くなってしまったのです。

また、年功序列制が崩壊し、実力主義の時代になりました。以前のように努めてさえいれば給料がどんどん上がっていくシステムは崩壊してしまったのです。

本書では

どんな状況であろうとも、どんなに環境が変化しようとも、「年収1000万円を稼ぎ続ける」ことが可能な人材に自分を仕立てていくキャリア戦略をしっかりと持つこと

について解説されています。

ポータブルスキルの重要性

長年会社に勤めていると錯覚するのが、相手のリスペクトが自分に対するものなのか、あるいは自分が背負っている会社という看板に対するものなのかということです。

多くは、その個人ではなく会社という看板に対する敬意なのですが、それを自分の実力と勘違いし、一旦会社を辞めると多くの付き合いが消え去ってしまう、ということを本書の著者は数度の転職で体験しています。

本書は、1958年生まれの著者が実際に転職を繰り返し、その過程で実感した、ポータブルスキルの重要性に光を当てています。

ポータブルスキルがあれば、転職もはるかに成功率が高いみたいです。

中でも意外だったのは、エンゼルバンクでは、「転職をするたびに年収は下がる」ということが話しの中で出てきましたが、本書では、

年収1000万円以上を稼いでいる人は、その多くが自分の意思で会社を辞めている人です。

とあることでした。

これはどういうことかと考えたのですが、一般的には恐らくエンゼルバンクの転職すると年収が下がるというのが正しいのだと思います。

しかし、稼げるポータブルスキルを武器に転職をする場合は年収1000万円を目指すことができる、そういうことではないでしょうか?

本書ではそうしたポータブルスキルを身につけるためにどのようなことしたらよいかという心構えのようなものがたくさん書かれています。

フローとストック、攻めの姿勢

そして本書がおもしろいのは、40代を対象にしている方にも関わらず、本全体が、守りでなく攻めの意識を背景に書かれていることです。

老後のために1000万貯めましょうというのではなく、1000万稼げる力を身につけましょうと言っているところがすぐれています。

それを聞くとワクワクしませんか?

1000万円の貯金はインフレでただの紙切れになる可能性がありますが、1000万円稼ぐ力はインフレにより1億稼ぐ力になるでしょう。

ストックよりフローを重視した考え方にとても好感が持てました。

40代の方はもちろん、30代・20代の方にも、会社勤めをする中でポータブルスキルをどのように身につけるかという点が参考になるのでおすすめです。