2011年4月、「ライブドア事件」をめぐる証券取引違反の罪で懲役2年6月の実刑が確定したホリエモン。彼が、刑務所へ入る前に、書き上げた東北復興論が本書です。

今のような指導力のある人物が必要な時に、ホリエモンが刑務所へ入っていて動けないというのは、ある意味日本の損失のような気がします。

わたしも、震災後、いくつか復興論のようなものを読みましたが、彼の復興論が一番現実的で実現可能だと思いました。

読んだ瞬間、ああ、これならわかる、できそうだ、とリアルに実感できました。

よくある復興論は絵に描いた餅で、いいことしか書いておらず、そんなにうまく行くわけないと思うものが多いです。

しかし、ホリエモンが本書で描いた復興論は、良いところも悪いところも全部直視した上で、復興した東北の未来を書いてあるように思います。

もちろん、震災以前に戻れることにこしたことはないでしょうし、東北の方々の心情を考えると、悪いことは書きたくない方も多いのかもしれません。

しかし、震災後原発事故が起こり、半減期にウン万年かかるという放射性物質までもが放出され、もはや、311以前と同じ世界に戻ることができないのは、誰の目から見てもあきらかでしょう。

気持ちはわかります。いや、わかるというのはおこがましいですね。一部、想像はできます。

でも、世界は変わってしまった。

なら変わった世界をどう生きていくか、それを考えていくしかない。

できれば、ホリエモンに塀の外で、復興への指揮をとって欲しかったと思います。本当に残念です。

心ある方には、是非本書を読んで、今後の東北のあり方を考えていただきたいと思います。